上海法人の企業所得税確定申告
忘年会や新年会でにぎわう春節前後になると、中国の会計師事務所や税務師事務所は急に忙しくなります。
それは、中国では会計年度が1月1日から12月31日と定められており、毎年この時期にどの企業も一斉に決算業務を行うためです。
会計・税務に関わる年度の業務として、原則的に年度財務諸表の作成、企業所得税の確定申告を行う必要があります。
また外資企業では、加えて会計師による年度会計監査、外貨監査を行います。これらの手続きを怠ると、
場合によっては営業許可を取り消されることにもなりかねませんので、注意が必要です。
会計法と税法の違いには要注意!
日本でいう法人税にあたる企業所得税の確定申告は、税務において年間で最も重要な手続きといえます。
会計師監査を税務申告と勘違いされる方もおられるようですが、中国では会計法と税法上の扱いに大きな違いがあります。
例えば、交際費・開業費・固定資産などは、会計法では一括の損金算入が認められますが、
税法ではそれぞれ償却期間や上限額が定められています。会計監査報告書では、損金算入ができたのに
確定申告の段階で認められず最終的な利益が大幅に変わり、予測よりもはるかに多い企業所得税を納めたという例もあります。
企業所得税の確定申告には、簿記・会計だけではなく幅広い税法上の知識が求められ、場合によっては損金算入が認められるかどうかの
微妙な判断が迫られることもありますので、特に税務に関する知識と判断が必要とされます。